目次
朝の経済レポート
経済・為替市況 2026年04月28日(火) | 市場動向と経済指標カレンダー
🎯 本日の最重要注目ポイント
- 日銀政策金利発表(本日): 4月27〜28日の金融政策決定会合の結果が本日公表。政策金利(現行0.75%)の据え置きが大勢(市場予想の約8割)だが、コアCPIの上振れを背景にサプライズ利上げの可能性も排除できない。展望レポートも同時公表予定。
- FOMC開始(〜29日): 本日より米連邦公開市場委員会(FOMC)が2日間の会合を開始。結果発表は明日(29日)。FF金利(現行3.75%)の据え置きが大勢で、声明文とパウエル議長の発言内容が焦点。
- 日経平均が史上初の終値6万円台: 4月27日(月)の東京市場で日経平均が60,537.36円(+1.38%)と終値ベースで初めて6万円の大台を突破。半導体・AI関連株が牽引した。
- 米国株はまちまち: Nasdaqが24,887(+0.20%)と終値最高値を更新する一方、S&P500は7,158(-0.10%)と小幅安、Dowは49,168(-0.13%)と続落。インテル好決算が半導体株を押し上げ、原油急騰がエネルギー懸念を喚起。
- 原油99ドル・金4,693ドル: 米・イラン2回目の和平協議報道にもかかわらず、WTIは昨日一時107ドル台に急騰後、現在99.32ドル水準で推移。金は地政学リスクを背景に4,693ドル台を維持。
- 欧州指標ラッシュ: 本日はドイツ製造業新規受注(15:00)、フランスCPI確報(15:45)、スイス雇用統計(16:00)、ユーロ圏小売・PPI・鉱工業生産(18:00)と欧州主要指標が集中。夜は米消費者信頼感(23:00)も予定。
🇺🇸 米国経済・為替
動向: 4月27日(月)の米国株式市場は主要3指数がまちまちで引けた。Nasdaqは0.20%高の24,887.10ポイントと終値での最高値を更新した一方、S&P500は0.10%安の7,158ポイント、ダウ平均は62.92ドル安の49,167.79ドルと続落した。インテルが強力な1〜3月期決算を受けて急騰し、半導体・AI関連銘柄全体に買いが波及。NvidiaやAmazonも上昇した。一方、米・イランの和平協議がパキスタンで行われるとの報道を受けてリスク選好が高まる局面もあったが、WTI原油が一時107ドル台に急騰したことでエネルギー価格上昇への懸念が浮上し、ダウを圧迫した。ドル円は現在159.41円(予想レンジ159.00〜160.20円)で小動き。
見通し: 本日よりFOMC会合(〜29日)が開始される。FF金利(現行3.75%)の据え置きが大前提となる中、パウエル議長の発言(29日)でインフレ見通しや利下げ時期に関するヒントが出るかが最大の焦点。夜(23:00 JST)には米消費者信頼感指数(CB)が発表予定(前回91.8)。引き続き中東情勢(米・イラン2回目協議の進展)と原油動向が米国株・ドルの方向性に影響する。
🇯🇵 日本経済・為替
動向: 4月27日(月)の東京市場は大幅続伸。日経平均が史上初めて終値で6万円台に到達し、60,537.36円(前日比+821.18円、+1.38%)で引けた。一時は60,903円まで上昇し取引時間中も最高値圏を更新。前週末の米ナスダック最高値更新を受けた半導体・AI関連株への買いが主導した。キオクシア、アドバンテスト、東京エレクトロンなどが上昇率上位に並んだ。ドル円は159円台半ばと安定的で、日銀の政策決定を前に大きな動きは見られなかった。
見通し: 本日(4/28)は日銀金融政策決定会合の結果発表が最大の注目イベント。51人のエコノミスト調査では約8割が政策金利(0.75%)の据え置きを予想しているが、3月コアCPI(前年比+1.8%、予想+1.7%を上振れ)を受けた上方サプライズへの警戒は根強い。展望レポートの内容(今後の物価・成長見通し)も注目。日経平均は6万円台の維持をかけた展開となる。14:00には景気動向指数(確報値・前回112.4)も発表される。
🇨🇳 中国経済・為替
動向: 上海総合指数は4月24日(金)時点で4,079.90ポイント(前日比-13.35ポイント)と小幅続落。米・イラン紛争による原油高が中国の輸入コスト増大に直結するとの懸念が重荷となっている。3月のNBS製造業PMIは50.4と前月(49.0)から回復し、政府支出拡大やAI関連輸出の好調が下支えとなった。人民元は対ドルで6.8248(USD/CNH、-0.18%)と小幅に元高方向。
見通し: 今月末(4/30)に中国NBS製造業PMI・非製造業PMIの発表が予定されており、経済の回復モメンタムを確認する場面となる。中東情勢の長期化が中国のエネルギーコストと輸出競争力に与える影響を注視。米中関係に関しては現時点で目立った変化なし。
🇪🇺 ユーロ圏経済・為替
動向: ユーロドルは現在1.1723(-0.01%)で推移。4月24日(金)に発表されたドイツ4月IFO景業景況感指数は84.4と市場予想(85.7)を大幅に下回り、2020年5月以来ほぼ6年ぶりの低水準を記録した。IFO経済研究所は「イラン危機がドイツ経済に深刻な打撃を与えている」と指摘。英3月小売売上高は前月比+0.7%と予想(±0.0%)を上回り回復したが、ポンドの上昇は限定的。DAXは4月24日に24,128.98ポイントで小幅安。
見通し: 本日は欧州から重要指標が相次ぐ。15:00のドイツ製造業新規受注(前回-11.1%、予想+2.1%)は大幅反発が予想されており、景気底打ちの確認となるか注目。15:45のフランスCPI確報(前回+0.9%、予想+0.9%)は速報値と一致の見込み。18:00のユーロ圏小売売上高(前回-0.1%、予想0.0%)・PPI(前回+0.7%、予想-0.4%)・鉱工業生産(前回-1.5%、予想+0.5%)も相次いで発表される。
🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替
動向: 豪ドルは対ドルで0.7189(+0.05%)、対円で114.59円(+0.02%)と小幅高。NZドルは0.5912(+0.08%)で推移。NZ準備銀行は4月8日の会合で政策金利(OCR)を2.25%に据え置き(市場予想通り)。中東情勢による原油高が豪州の輸入コストに与える影響が懸念されている一方、資源輸出国としての側面からコモディティ価格上昇が豪経済を下支えする面もある。
見通し: 明日(4/29)に豪州第1四半期消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、RBAの次回利下げ時期を左右する重要データとなる。コアインフレが高止まりすれば利下げ期待が後退しAUD高要因に。当面はAUD/USDの0.71〜0.72圏での推移が続くとみられる。
🥇 ゴールド & 🛢️ 原油
ゴールド: 金(XAU/USD)は現在4,693.57ドル(+0.25%)と依然として高水準。前週末4月24日(金)は4,740.90ドルまで上昇する場面もあった。米・イラン対立を背景とした地政学的リスクの高まりが安全資産需要を支えており、和平協議への期待が一部上値を抑えつつも根強い買い需要が継続している。銀(XAG/USD)も75.96ドル(+0.59%)と上昇。
原油 (WTI): WTI原油は現在99.32ドル(-0.13%)で推移。昨日(4/27)は米・イラン緊張再燃を受けて一時107ドル台まで急騰した後、米・イランの2回目協議がパキスタンで開催されるとの報道で伸び悩んだ。100ドルの節目を挟んだ攻防が続く中、中東情勢の進展次第で大きく動く可能性がある。
🪙 仮想通貨
BTC: ビットコイン(BTC/USD)は現在77,245ドル(-1.81%)と反落。昨日(4/27)は79,000ドル台で推移していたが、原油急騰によるリスクオフ局面とFOMC前の様子見姿勢から利益確定売りが優勢となり、77,000ドル台に下落した。80,000ドルの心理的節目を巡る攻防が続いており、FOMC・日銀の政策決定を経た後のリスク選好動向が今後の方向性を左右する。
🗓️ 本日発表予定の主要経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名/発言者 | 前回 | 予想 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 08:50 | 🇯🇵 日本 | 国際収支(2月) | 9,416億円 | 34,900億円 | ★ |
| 未定(正午前後) | 🇯🇵 日本 | 日銀金融政策決定会合・展望レポート | 0.75% | 0.75%(据置予想) | ★★★ |
| 14:00 | 🇯🇵 日本 | 景気動向指数(確報値・2月) | 112.4 | — | ★★ |
| 15:00 | 🇩🇪 ドイツ | 製造業新規受注(3月) | -11.1% | +2.1% | ★★ |
| 15:45 | 🇫🇷 フランス | 消費者物価指数(確報値・3月) | +0.9% | +0.9% | ★★★ |
| 16:00 | 🇨🇭 スイス | 雇用統計(Q1 2026) | 3.2% | 3.1% | ★★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 小売売上高(3月) | -0.1% | 0.0% | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 生産者物価指数(PPI・3月) | +0.7% | -0.4% | ★★ |
| 18:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 鉱工業生産指数(3月) | -1.5% | +0.5% | ★★ |
| 23:00 | 🇺🇸 米国 | 消費者信頼感指数(CB・4月) | 91.8 | — | ★★★ |
注記:
※時刻はすべて日本時間(JST)。前回値・予想値は発表前に修正される場合があります。重要度は★〜★★★(最高)で表示。本レポートは情報提供を目的とし、投資助言ではありません。
※明日(4/29)はFOMC結果発表(パウエル議長会見)・豪州Q1 CPI・米GDP速報値(4/30予定)が控えています。
※NZ準備銀行(RBNZ)は4/8に0.25%据え置き決定済み。米Q1 GDP速報値(BEA)・米PCE価格指数は4/30発表予定。