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朝の経済レポート

朝の経済レポート 2026年07月16日(木) | 経済・為替市況

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目次

朝の経済レポート

経済・為替市況 2026年07月16日(木) | 市場動向と経済指標カレンダー

🎯 本日の最重要注目ポイント

  • 米CPI下振れもウォーシュFRB議長はタカ派姿勢: 6月米CPIは前年比+3.5%(予想+3.8%)と鈍化したが、ウォーシュ議長は下院証言で「インフレの高止まりを容認しない」と発言。ドル円は162円台前半で底堅い動き。
  • 中国4-6月期GDPが市場予想を下振れ: 前年比+4.3%(予想+4.5%)と2022年10-12月期以来の低成長。小売売上高は改善したが固定資産投資の落ち込みが深刻化。
  • 日経平均は1,008円高で6万8,000円台回復: AI半導体関連株が牽引し続伸。ASMLの好決算やCPI下振れによる早期利上げ観測後退が追い風に。
  • 本日21:30発表の米6月小売売上高に注目: 予想+0.2%(前回+0.9%)。新規失業保険申請件数(予想21.7万件)とあわせてFRBの政策観測を左右する。
  • WTI原油が80ドル接近でインフレ再燃リスク: 中東における米国・イランの攻撃応酬が続き、供給不安から原油高。80ドル明確突破でFRBの早期利下げ期待が後退するリスク。

🇺🇸 米国経済・為替

動向: 7/15(水)の米国株式市場は続伸。S&P500は7,557.81(+0.18%)、NYダウは52,726.29ドル(+0.41%)で取引を終えた一方、ナスダック100は半導体株の一角に売りが出て小幅安(-0.3%)となる場面もあった。モルガン・スタンレー(+0.2%)がJPモルガン(+1.1%)・ゴールドマン・サックス(+1.1%)に続き好決算を発表し金融株が相場を支えたほか、マイクロソフト(+2.8%)、アマゾン(+3.0%)、アルファベット(+3.2%)などハイパースケーラーはASMLの好決算を受けて上昇した。6月米消費者物価指数(CPI)は前年比+3.5%と市場予想(+3.8%)を下回り、コアCPIも+2.6%(予想+2.8%)に鈍化したことで早期利下げ観測が強まった一方、ウォーシュFRB議長は就任後初の下院議会証言で「インフレの高止まりを容認しない」とタカ派的な姿勢を示した。ドル円は一時161.60円台まで下落する場面もあったが、WTI原油が約1カ月ぶりに80ドル台へ接近する中で「インフレ再加速」への警戒からドル買いが入り、162円台前半へ持ち直した。

見通し: 本日は21:30に6月小売売上高(前月比予想+0.2%、前回+0.9%)、新規失業保険申請件数(予想21.7万件)、フィラデルフィア連銀景況指数(予想+13.0)が発表される。小売売上高が予想を上回れば、ウォーシュ議長のタカ派姿勢と相まって早期利下げ観測が一段と後退し、ドル買い・株安の反応となりやすい。逆に弱い結果となれば、CPI下振れとあわせて緩和期待が再燃しドル売りが優勢になる可能性がある。ドル円は161.60円〜163.00円のレンジを想定。中東情勢の緊迫化を背景にWTI原油が80ドルを明確に上抜ければ、インフレ再燃懸念からFRBの早期利下げ期待が後退し、株安・ドル高の複合的な動きとなるリスクがある。また27:00発表のベージュブックの内容次第では、地区連銀の景況感を通じて追加的な金融政策観測が強まる可能性もある。

🇯🇵 日本経済・為替

動向: 7/15(水)の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比1,008円高の68,751円で取引を終え、6万8,000円台を回復した。米6月CPIの下振れを受けた早期利上げ観測後退や韓国株高、ASMLの好決算を追い風に、キオクシアホールディングス、ソフトバンクグループ、アドバンテストなどAI半導体関連の主力銘柄が売り先行から切り返して大幅上昇した。東証プライムの売買代金は概算10兆7,600億円、値上がり1,185銘柄・値下がり327銘柄と全体的に買いが優勢だった。一方、フジクラ・古河電気工業・住友電気工業の電線大手3社は揃って下落し、アマダ・オークマ・ツガミなど機械株も軟調だった。

見通し: ドル円は162円台前半で推移している。日本の20年債入札が旺盛な需要(応札倍率4.522倍)を集めたことで長期金利が低下し、過度な財政不安が和らいだとの見方から円がやや買い戻される場面もみられた。本日は日本の重要指標の発表はなく(有価証券報告のみ)、材料難のなか米国の小売売上高・雇用指標待ちの様相となりやすい。米指標が強ければ日米金利差拡大を意識した円安圧力が強まり、162円台後半〜163円方向を試す可能性がある一方、弱い結果ならば161円台後半への調整もありうる。台湾TSMCが本日決算発表を予定しており、半導体セクターの一角として日経平均のAI関連株にも波及しやすい点に注意したい。

🇨🇳 中国経済・為替

動向: 中国国家統計局が7/15に発表した4-6月期GDPは前年比+4.3%となり、市場予想(+4.5%)および1-3月期(+5.0%)を下回り、2022年10-12月期以来の低い伸びとなった。6月の鉱工業生産は+5.3%(予想+4.6%、前回+4.5%)と底堅かった一方、6月小売売上高は+1.0%(予想-0.1%、前回-0.6%)、1-6月の固定資産投資は前年比-5.7%(予想-4.9%、前回-4.1%)と投資の落ち込みが深刻化しており、内需の弱さが浮き彫りとなった。

見通し: 本日は中国の重要指標の発表予定はない。GDP下振れを受け、市場では追加の景気刺激策への期待が高まりやすく、人民元(USD/CNH)は6.76台での底堅い動きが続くとみられる。ただし投資の減速が続けば、豪ドルやNZドルなど資源国通貨にも上値の重い展開が波及するリスクがある。米中間の通商動向や、当局による追加刺激策の発表があれば相場が大きく動く可能性があるため注視したい。

🇪🇺 ユーロ圏経済・為替

動向: ユーロ圏では6月のインフレ率が+2.8%(5月+3.2%から鈍化)と市場予想(+3.0%)を下回った。国別ではドイツが+2.4%(前月+2.7%)、フランスが+2.0%(前月+2.8%)と大きく鈍化した一方、スペインは+3.6%で横ばいとなるなど国ごとにばらつきが見られる。ユーロドルは1.14675近辺、ユーロ円は185.9円台で小動きに推移している。

見通し: 本日18:00には5月のユーロ圏貿易収支(前回-10億EUR)が発表される。インフレ鈍化を背景にECBのハト派傾斜が意識されやすい地合いが続いており、貿易収支が黒字幅拡大となればユーロの下支え要因となる可能性がある。一方、17日には6月HICP確報値の発表も控えており、確報値が速報値から上方修正されればユーロ買いが強まりやすい。ユーロドルは1.145〜1.150のレンジを想定するが、米小売売上高の結果次第でドル全体が強含めば1.14台前半への下押しもありうる。

🇦🇺🇳🇿 オセアニア経済・為替

動向: 豪ドル/米ドルは0.70060(+0.05%)、NZドル/米ドルは0.58505(+0.21%)とともに底堅い動き。中国4-6月期GDPの下振れは資源国通貨の重石となりやすい一方、米CPI下振れによるドル全体の上値の重さが下支えとなっている。

見通し: 本日10:00には豪州の消費者インフレ期待(前回+5.5%)が発表される。ここ数カ月低下傾向が続いており、今回も鈍化が確認されればRBAの早期利下げ観測が強まり豪ドル売りにつながりやすい。逆に予想外の上振れとなれば、利下げ観測が後退し豪ドルの支援材料となる可能性がある。豪ドル/円は113.30円〜114.00円のレンジを想定。中国の追加景気対策の思惑や本日の米小売売上高の結果も、資源国通貨全体のセンチメントを左右するため注視が必要。

🥇 ゴールド & 🛢️ 原油

ゴールド: 金価格は4,060.02ドル(-0.01%)とほぼ横ばいで推移。米CPI下振れによる早期利下げ観測の強まりが下支えとなる一方、株高によるリスクオン地合いが上値を抑えている。本日の米小売売上高・雇用指標の結果次第で、実質金利の変動を通じた振れが想定される。

原油 (WTI): WTI原油は79.848ドル(+0.11%)と、約1カ月ぶりに80ドル台に接近している。中東における米国とイランの攻撃応酬が続いていることが供給不安を強め、上値を試す展開となっている。80ドルを明確に上抜けば、インフレ再燃観測からFRBの金融政策スタンスに影響を与える可能性があり、株式市場にとってもリスク要因となる。

🪙 仮想通貨

BTC: ビットコインは64,974.0ドル(+0.09%)とほぼ横ばい。株式市場のリスクオン地合いを背景に大きな崩れはないものの、方向感に乏しい展開が続いている。

🗓️ 本日発表予定の主要経済指標

時刻 指標名/発言者 前回 予想 重要度
10:00 🇦🇺 消費者インフレ期待 +5.5% - ★★
15:00 🇬🇧 鉱工業生産[前月比] 0.0% -0.1% ★★★
15:00 🇬🇧 製造業生産高[前月比] +0.4% -0.2% ★★★
15:00 🇬🇧 鉱工業生産[前年比] -0.2% +1.3% ★★
15:00 🇬🇧 製造業生産高[前年比] +1.0% +2.0% ★★
15:00 🇬🇧 商品貿易収支 -260.46億GBP -231.00億GBP ★★
18:00 🇪🇺 貿易収支 -10億EUR - ★★
21:15 🇨🇦 住宅着工件数 26.14万件 25.50万件 ★★
21:30 🇺🇸 小売売上高[前月比] +0.9% +0.2% ★★★
21:30 🇺🇸 新規失業保険申請件数 21.5万件 21.7万件 ★★★
21:30 🇺🇸 小売売上高[除自動車][前月比] +0.8% -0.1% ★★
21:30 🇺🇸 フィラデルフィア連銀景況指数 +10.3 +13.0 ★★
21:30 🇺🇸 失業保険継続受給者数 181.4万人 182.0万人 ★★
23:00 🇺🇸 中古住宅販売成約[前月比] +3.8% -0.5% ★★
23:00 🇺🇸 NAHB住宅市場指数 35 35 ★★
23:30 🇺🇸 EIA天然ガス貯蔵量変化[前週比] +61bcf - ★★

注記:
重要度は★★★(最重要)、★★(注目)、★(参考)の3段階。
本日はドイツ・フランス・スイス・ニュージーランド・中国の重要経済指標の発表予定はありません(複数ソースで確認済み)。日本は有価証券報告のみで重要指標の発表はありません。
時刻は日本時間(JST)です。

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